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腎臓内科

起立性タンパク尿(生理的タンパク尿)

2015年10月08日

起立性タンパク尿とは、安静に横になっている時や、寝ているときはタンパク尿が出ないが、立っている時や、腰を曲げたりする時(体位の変化)にタンパク尿が出るものをいう。
生理的タンパク尿とも呼ばれ病的意義が少なく10歳代の若年者に多くみられる。長期間持続する場合もあるが、予後は良好であるため、病的タンパク尿との鑑別が重要である。
正常な人は、1日に10~100mgのタンパクが尿中にみられるが、これが、1日に150mg以上タンパク尿がみられると異常になる。起立性タンパク尿の人は、1日1000mgを越すことは少ないが、ある程度のタンパク尿がみられる。

 

起立性タンパク尿の原因

体位の変化(起立)により腎臓の静脈が圧迫されることによりうっ血(血がたまる)が起こるため、その上流にある腎臓の糸球体(尿を作り出す部位)に負担がかかり、通常は押し出されることのないタンパクが尿中に押し出されてくると考えられている。

 

起立性タンパク尿の検査

病院で排尿して検査した時はタンパク尿が陽性となるが、自宅で行う早朝尿では陰性となることで判定する。つまり、寝ている時は体位の変化(起立)による負担が腎臓にかからないため、その間に膀胱に溜まった尿を検査しても異常がないわけである。
早朝尿検査での注意点は、寝る前に必ず排尿し(膀胱の中を空にする)、かつ速やかに就寝して安静を保つことが重要である。